与え/指導力
齢や経験を重ねるに従い、求められる役割りは必ず変化します。
年功的な給料体系が見直されているとはいえ、会社や業界での経験年数を全く考慮せずに給料を決める会社は、まだまれにしか存在していません。
そして、多少なりとも高い給料の中には、
「指導料」「指導期待料」が含まれています。
役割りの面から考えると、
理解不能で可愛くない後輩を無視し続ける訳にはいきません。(与え/指導力へ)
『教うるは学ぶの半ば』
(何かを教えたり指導する事は、同時に自分自身への振り返りとなり、自分を成長させてくれる)
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オープンマインド力
「自分は先輩だから。上司だから。」
「あいつは後輩のくせに。何もできないくせに。」
社会的または社内的序列やポジションを全て忘れて人と接する事は不可能なはずですが、
理解できない後輩は、その育った環境や受けた教育変化の中で、自分とは全く違う価値観を育んでいるのかもしれません。
自分を包み隠さず素直に助けが求められる人に好意を抱き、尊敬し、困っていたら助け、心を開き易く感じた経験は誰にもあるはずです。(オープンマインド力へ)
『玉磨かざれば光なし』
(優れた資質を持っていても、誰からでも教えを受ける気持ちがなければ成長は止まる)
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当事者力
「自分の仕事じゃないから」と、知らぬ顔をする。
「同じ部署で働くメンバーだから、何とか溶け込ませよう」と、気に掛けて、皆との橋渡しをする。
主体的に仕事に関わっていく意識の程度によって、行動内容に大きな違いが生まれます。
意味の無い経験など滅多にありません。
(「意味があった。無かった」を決めるのは自分)
将来役立つ事になる『自分のひきだし』が増える事になります。
憎たらしい後輩の指導係をかって出る事で、自分自身を発信し、自分のポジションが築けるかもしれません。(当事者力へ)
『若い時の苦労は買うてでもせよ』
(若いときの苦労は将来必ず役に立つ。進んで名乗り出よ。)
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自制/自律力
何度言っても、何度指導しても、
心の中に持っているものが堅すぎれば届きません。
自分とは全く違う価値観の下で生きていこうとする人を変えようとする事には無理があります。
世間一般では少数派に属すると思える価値観であっても、本人に取ってみれば、譲る事ができないものです。
そんな理解できない後輩を目の敵にして攻撃している姿は、
周囲からの評価を落とし、人間的、社内的な価値を落としてしまいます。
感情的な人は可愛らしい人ですが、職場では理性が求められます。(自制/自律力へ)
『心の駒に手綱許すな』
(感じたままの情念を抑えられずに取る行動は、不利益をもたらす事が多い)
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