気軽/尻軽力
誰かしらの上に立つ立場が『上司』ですが、普通の会社であれば、評価者−被評価者という関係はどこまでいっても付いてまわります。
上司、管理職、マネージャーになりたての頃は、周りの態度の変化に戸惑い、少し寂しい思いをする事が多いかもしれません。
そんな初々しい上司も、役割りに慣れ、急に腰が重くなる人もいます。
すると、「あの人は変わったよな・・」の陰口がささやかれ、指示を素直に受け入れない部下が現れます。(気軽/尻軽力へ)
『井の中の蛙大海を知らず』
(人を率いるからには、全体を見渡す必要がある。狭い世界に留まってしまうと、視点が低くなる)
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やり過ごし力
会社の中のわずか数人以外には、どこまで昇進しても『上司』が存在することになります。
- 部下をおだて、なだめながら、何とか出した結果に対し、更なる上司が文句を付ける。
- 自分も納得がいかない決定事項を、そ知らぬ顔で部下に伝えないといけない。
上司や部下の中には、他人へのプレッシャーの掛け方が大変下手な人もいます。
そんな人の意見や感情をまともに受け止めれば、心身が悲鳴をあげてしまいます。(やり過ごし力へ)
『果報は寝て待て』
(どうする事も出来ない事がある。じたばたしないでやり過ごせば光は見えてくる)
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自己演出力
『上司』だからといって、その人が本来持つ人間性や価値観が変わる訳ではありません。
しかし、与えられた立場や役割りは、その役を演じる人に対し、一定の振る舞いを求めます。
- 部下の前では、優しく、厳しく
- お客の前では、誠実さを醸し出す立ち振る舞い
- ライバル心をむき出しにする同位者の前ではバカなふり
状況や相手を見て、場にふさわしい『役』を演じる必要があります。(自己演出力へ)
『座を見て皿をねぶれ』
(場所柄や状況をしっかり確認した上で自分の出方を決める事が肝心)
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衝突力
部下が持つ『上司』となれば、人と真正面からぶつからざるを得ない機会は増えます。
- 言う事を聞かずに勝手な行動を取る部下
- 全くやる気が無い部下
- 依存心が強烈な部下
- 過大な目標をかぶせてくる上位者
- 嫌な仕事をまわしてくる他部署の同位者・・
大人が喧嘩をするからには、感情を抑え、周到な準備のもとに断固として戦って勝つべきです。(衝突力)
『手の無い将棋は負け将棋』
(適切な対策や準備がないままに事を起こすのは、最初から負け戦を戦うようなもの)
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