3匹のはたらくブタ
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あるところに、お母さんと3匹の子ブタがくらしていました。お父さんはとおくではたらいています。
正直者のおとうさんは、大人気のこくさんせんべいを売っていましたが、ほんとうは、がいこく産であることを知り、
「うそはつきたくない」と会社をやめ、「家の事はお母さんにまかせれば安心」と、今はとおくではたらいています。
そんな中で、お母さんは決心しました。
お金がいくら足りなくて、お母さんもはたらきに行きたい事を話し、
「しっかりしてもらういいチャンス」と、家をたててくらすように言いました。
ちょう男は、ワラですばやく作りました。
じ男は、「いえは木で作るのがふつう」と、木で作りました。
さん男は、じょうぶなレンガの家を作っています。
ちょう男は、
「今はアルバイトをして、お母さんや兄弟を助けよう」と、はたらきはじめました。
じ男は、
木をよぶんに用意していて、本を見ながらみんなのベッドやいすを作りはじめました。
さん男は、
「3匹いっしょにくらせば安あがり」と、あそびをがまんして、じょうぶで大きな家を作りつづけています。
ひさしぶりにあった兄弟は、それぞれがやっていたことを話しあい、さん男の家でいっしょにくらすことにしました。
兄2匹の家をどうやってこわすかを考えながら歩いていると、オオカミが歩いてきました。
ちょう男が言いました。「いいからだしてるね。そうとうきたえているんだね」
じ男が言いました。「それだけ大きな口なら、はいかつ量がすごいだろうね」
さん男が言いました。「ためしに家をふきとばしてみてよ」
ほめられてごきげんなオオカミは、ワラの家も木の家も「ふーーっ」と、一いきで吹きとばしました。
日頃のトレーニングの成果です。
めんどうな家の取りこわしをしなくてすんだ3匹は、仲良くレンガの家でくらしました。
(おしまい)
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