携帯する格言集的な側面に対して評価をしていただいている しごとの力トランプ ですが、
(作成の目的・狙い)
トランプが持つコミュニケーションツール、ゲームツールとしての目的以外に、イラストや文字を含んだ五感に訴え掛ける情報を含んだツールという利点を活かし、以下にご紹介する利用例で活用しています。
機会を設けて、是非お試し下さい。
研修、コミュニケーション、教育ツールとしてのトランプ活用
アイスブレーク
1. 数字集め (同一の数字4枚を1組として集め、集めた組数によって勝敗を決定)
- ジョーカーを除く52枚のカードを参加者(3〜6人)に配布
- 順に他の参加者1人を指名し、「ハートの7を下さい」「スペードの3を・・」と宣告
- 指名された参加者は、当該カードを持っていれば渡す。 無ければ 「持っていません」と、返答
- 当たった場合は、カードを受け取り持ち札に加え、引き続き他のカードを集めるための指名−宣告を行う
- 指名が外れた場合は、次の参加者に指名権が移動
- 同一の数字が4枚揃った時点で、4枚を場にさらし、1ポイントとなる
簡易なゲームで、素早くルールが理解できるため、短時間で実施可能。
カードが行き交い、名前を呼び合うため、グループワークの前などに適しています。
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2. 10 (3人1組でチームを組み 数字の10を作る)
- 3人を1チームとしてチーム分け
- 3人のうちの2人にカードを配布
- カードを裏にしたまま待ち、合図とともに一番上にあるカードを表に向けて場に出す
- カードを持っていない参加者は、「足す(+)」 か 「引く(−)」 を同時に宣告
- 2人が出したカードを宣告に従って計算し、【10】に近いチームが勝利
- 勝ったチームは、場にあるカードを全てもらい、最終的にカードが一番多いチームが勝ち
1組のトランプで行う場合は、配布できるカード枚数を考慮すると、1チーム対1チームが適当と思います。
用意できるトランプの数によっては、多くのチームの中での勝敗をにぎやかな雰囲気の中で決定する事が可能。年少者も容易に参加できます。
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研修ツール
他のメンバーからの刺激を受ける事によって、自身の現在地点を確認させ、やる気の喚起、やるべき事の把握、あるべき姿の確認などを大きな目的とするのがフォローアップ研修です。
◆ 自身が積み上げたものを、他者との比較の中で確認するための利用方法のご紹介
- 自由な発言を許可した中で開始。ジョーカーを含んだ54枚全てを配布
- グループ内の一人一人に3枚のカードを配布し、残ったカードは場に積む
- 手札となった3枚を、「持っている力/自信がある力」 「中間」 「足らない力/自信がない力」と、頭の中で3分類
- 順に、「中間」に該当するカードを場に捨てた上で、積まれたカードを引く事を繰り返す
- 他のメンバーは、捨てられたカードが、手札内の 「持っている力/自信がある力」 「足らない力/自信がない力」 と比較し、より自分に該当すると思った際には交換できる
( 「中間」カードと交換するのではない / 交換希望が重なった際は、カードを引く優先順位に従う )
- 場のカードが無くなった時点で、手札内の 「持っている力/自信がある力」 「足らない力/自信がない力」 をメンバーに開示
- このカードの能力を自身の強みと弱味とする認識のもとに、具体的事例を上げつつグループ討議を開始
最終的なグループ討議を行わない場合でも、
カードのやり取りの中でのメンバー相互間の自由な発言の中で触れる、その仕事ぶりや考え方、自己評価の程度などは大きな刺激となり得、参加者により明確なイメージを抱かせます。
メンバー構成によっては、他者からの自身への評価を確認する事でフィードバックを得たり、許容時間などによっては、「強み」 のみを討議させるなど、
状況に応じた使い分けが行えます。
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4. 部課署研修 ( フィードバック / 相互理解 )
◆ 気心が知れた同僚同士や、上司−部下の間で行う簡易な自己理解援助に関する利用方法のご紹介
- ジョーカーを含んだ54枚全てを利用
- 参加メンバーが車座になって着席
- 順番が来たメンバー (以下 『当番』)は、「持っている力」 「持っていない力」 それぞれ5枚ずつ選ぶ
- 一人一人が順番に行う (上司はやらないなどの例外を設けない)
選択したカードを場に出し、「持っている力」 「持っていない力」 についての自己評価を行う (発言する)
- 他のメンバーは、当番が選択したカードに関し、自分自身に対する評価を述べつつ、当番が行った自己評価に関してコメントを行う
以下に関しての周知徹底、理解の下に行って下さい。
- 力や能力は、一人の人間が持つ、たった一つの要素に過ぎない
- 性格や人間性などに関わる部分には言及しない
- 相互にフィードバックを得るための場であって、他者を批判するための場ではない
- 様々な力を複合して行うのが仕事であって、「持っていない力」は、他の力で必ず代用できる
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